まず大前提として、私個人的にはエージング的な音の変化を実感しています。
あえて『的』とつけたのは、イヤホンを暫く使用していると、主観的には音の変化を感じますが、それが本当にイヤホンの物理的変化によるものなのか、私の耳や脳が順応した結果なのか判断できないからです。
エージングに関する巷の情報を総合すると概ね次の内容かと(他の意見も多々あると思いますが)。
① 機器を使用した測定では変化を確認できない
「微妙な変化を確認した」とする実験結果もありますが・・・・
※ エージングの有無によるヘッドフォンの音響特性の変化
② 人間の耳は聞こえない音域まで感じ取っている
通常聞き取れる範囲は20hz~20khzですが、聞こえないはずのハイレゾ音域が音楽に変化をもたらします。機械で変化を計測できないことがエージングの否定に直結するとは言い切れません。
③ ダイナミックドライバの方が発生しやすい
BAは構造的に変化しにくいようです。Knowles社もsonion社もBAドライバのエージング効果に関しては否定的だとか。
ということで、ちょっと視点を変えて人間の脳が世界を認識するシステムについて考えてみます。
そもそも、この世界には色も音も存在していないんですよ。∑(=゚ω゚=;) マジ!?
色は単にある波長の電磁波を感知した脳が「色」として勝手に脳内に作り出しているだけです。
音も同様に、ある波長の空気の振動を、本来存在しない「音」という生々しい物理現象(のうように感じる幻想)として脳内に作り出しているだけです。
元々空気の振動に「音」などという概念はありません。人間が勝手に音というクオリアを作って意識に投影しているだけなのです。
もし、人間の目が電磁波ではなく、空気の振動を感知するよう進化していれば、音を映像として認識していたでしょう(その映像も今我々が見ている景色と同じで、脳内で作られた幻想ですが)。
要するに、色も音も脳内にしか存在しない幻想(しかも自分限定の)なのです。
更に、脳はその幻想(映像や音)を作るとき、矛盾が生じないよう加工を施します。
例えば、目の構造上、色を感じ取れる細胞は視野の中心部分しかカバーしていませんが、周辺にも色がついて見えるのは、辻褄が合うように脳が適当に作っているからです。
音も同様で、本来、空気の振動を感知している場所は耳内の有毛細胞の位置のはずなのに私たちは目の前の人物の口の位置から声が出ていると感じます。
これらは全て脳が記憶や経験等をつぎはぎして辻褄合わせを行っているのです。
そして私たちは、このようにして脳が勝手に作る加工済みの幻想を通じてしか外の世界を認識できません。
(この辺、詳しく知りたい方は茂木健一郎氏とか前野隆司氏のクオリアに関する書籍でも読んでください)
つまり何が言いたのかというと・・・・
メーカー製の本物のカスタムIEMが欲しいので誰かプレゼントしてくだ・・・
仕方がない。メーカー製CIEMの完全コピー品を自作するか。
ということで、現在次回作を計画中ですw
結論
エージング?
なにそれ食べられるの?
エージング効果の有無みたいな形而上の問題は、帰納法で科学的な決着がつけられませんから深く考えてはいけません。
「ある」「なし」の前提に基づく演繹法でしか語ることができませんから。
いいんです。所詮自己満足の世界ですw
え?私の個人的な結論ですか?
まぁ、脳の認知システムが超いい加減だということを知ってしまうと・・・ねぇ?
0 件のコメント :
コメントを投稿