要するに、フルレンジ1発の弱点である高音域の歪みや減衰を補うためにツイーターを追加するのが基本だと。
※ 過去のシリーズはこちら ⇒ ① ② 番外編 ③
各メーカーのリファレンスモデルも、この構成であることが多いようです。
(例えばJH5proとか)
【フルレンジ+ツイーターのネットワーク】 |
さて、自由にネットワークを組めるのが自作の楽しみとはいえ、最初は何か拠り所になる指標が欲しいですよね。
ということで、今回はフルレンジ+ツイーターの音作りについて。
1 フルレンジドライバ=スルー付け
フルレンジドライバは、基本的にスルー(フィルターを付けないこと)で使用します。
2 クロスオーバーでつなぐ
目指す音響特性は下図みたいな感じです。
フルレンジの音圧が下がってくる辺りから、高音担当のツイーターが立ち上がるイメージです。
所説ありますが、クロスオーバ地点で「3db下がる谷間」が良いとされています。
3 クロスオーバー周波数は高めに
人間の耳は3~5khzの感度が高いうえ、ボーカルで重要な帯域は300hz~3khz。
よってこの帯域にクロスオーバーを持ってこない方が良いとか。
基本は5khzより上にクロスオーバーが来るように構成します。
※ 周波数特性の測定① 周波数特性の測定② 参照
私の自作IEMのクロスオーバーの例です。
なお、ツイーターは強力なやつが多いので、普通にフルレンジと合体させると高音が強すぎ(ハイ上がり特性)になるケースが多いようです。
こちらの調整方法はまた別の機会に。
※ ネットワーク基本のキ⑤ 参照
【ハイ上がりで耳に刺さって痛いわ!】 |
結論
こんなに綺麗なクロスオーバー絶対できません(涙)
あくまでも机上論の世界ですから。
基本どおりの構成が良い音になるとは限りませんので、試行錯誤する際の出発点になればと・・・・
コンデンサが電池になってますよ..
返信削除あっ!ホントだΣ(´Д`;)
返信削除ご指摘ありがとうございます。
なにせやっつけ仕事で作図したものですからorz